とっても厄介な腕。しかし、人間を描く上で避けては通れない大切な部分です。
今回はそんな腕の骨、筋肉、決まり事や描き方について書いてます。
腕の骨は
- 上腕骨
- 橈骨
- 尺骨
の三つの骨からできています。
前から見た腕。水色が橈骨、赤色が尺骨です。
後ろから見た腕
掌を前に向けた状態で、外側にくるのが橈骨、中側にくるのが尺骨です。
肩の関節は球関節と呼ばれる関節で出来ているため、上腕骨、橈骨、尺骨をぐるぐる回すことができます。
腕を回す
腕を回すと、このように骨が交差します。
これを意識して、回した時の腕の形、骨の形を描かなくては、いけません。
これだけでも厄介ですね。
筋肉の話
見ずらいので以下に名前を書いておきます。
- 三角筋
- 大胸筋
- 上腕二頭筋
- 烏口腕筋
- 上腕三頭筋
- 広背筋
広背筋は背中に大きくついている筋肉ですが、前からみても脇の部分から広背筋は見えます。
大胸筋と仲良くくっついているイメージ。腕をあげたり下げたりすると、その見え方も変わります。
腕は複数の筋肉がくっついているため、まっすぐな形をしていません。
特に男性の場合、上半身の筋肉量が女性よりも多いため、マッチョな人ほど腕の筋肉も隆々です。
僧帽筋、三角筋、そして大胸筋をふっくら仕上げればマッチョマンっぽくなるかも。
後ろからみたマッチョ。ムキッ
女性の場合は逆にゆるやかな曲線を強調してあげると女性らしい腕になります。
外側についている筋肉と、内側についている筋肉の形が対称ではないので、そこを注意して描かなくてはなりません。
逆をいえばここを気を付けて描くだけで一気に腕らしくなります。
あと手首の骨のでっぱり。
ここを出してあげると男性らしくなり、目立たなくさせると女性らしくなる(と、思います)
個人的にこのでっぱりはごつごつしてた方が好き。
決まり事
腕にはいくつかの決まり事があります。
例えば、8頭身の人の場合
- 肘はおへその部分にあたる
- 手首は股と同じ部分にあたる
です。
また、上腕骨と前腕骨(橈骨と尺骨)の長さを等しくすると、バランスのいい腕になります。
もちろん、これらは個人差があり一概には言えません。
一つの目安として覚えておくと描きやすくなります。
また、こちらも便利。
ずっと前に引用した引用元のHow to drawが消えちゃったから自分で描いたんだけど、この肩から手首までを線でつないで、それの直角に引いた線の上にひじが来るみたいなのめっちゃすげーってなったから言いふらしたくて。 pic.twitter.com/5XUxzaYDGk
— イ東 (@etouharuka) 2015年5月6日
これは私も何かのサイトで見たことがあったんだけど、すごいなぁと思った。
適用しないこともあるみたいですが、それでも知っていて損はしないと思います。
筒のようなものとしてとらえる
サランラップの芯のような、丸い筒のイメージで描くと描きやすいです。
その筒に筋肉を貼っていくイメージ。
パーツ事に分ける
肩、上腕、ひじ、前腕の4つのパーツにわけると腕の長さのバランスをはかりやすくなります。
デッサン人形の肩の部分と肘の部分、球体になってるせいか描きずらく感じてました。
肩は肩パットをいれるイメージで描くとだいぶ自然に描けると思います。
まとめ
腕をうまく描ければ、難しい手を描くのも楽しくなるかもしれません。決まり事と腕の形を覚えて楽しんで描いてみてください。