動きのある絵を描くには
- 人体の知識
- 体重の分配
- 流れにそった物体の動き
を意識することが大切です
人体の知識
昔からある人間の可動範囲と動きについての絵。
欧米人でもアジア人でも人間には共通する法則があります。
例えば手を横に伸ばすと身長と同じ位になる、8頭身の人の場合、指先は10頭身まで届く、など。
人体の知識をいれておくだけで、腕があらぬ方向に曲がったり、関節に沿わない動きをしなくなります。
どんなに高く腕を上げても、その腕は人間から生えており、そこを外れて動くことはありません。
生き生きとした絵は、まさにその物体がその動きをしている!という一コマを切り取ったもののため、絵にリアリティがなくてはいけません。
体重の分配
自分の体を支える時にどこに負担がかかってるか意識したら、イラストにリアリティが増します。
上の画像だと左足、右のは両膝両腕に負担がかかっています。
動きのある絵を描く場合、両足がしっかりついているよりも、片足が浮いている方が絵に動きが出てきます。
この時、負担がかかっている部分を意識して描いてあげると、それだけでリアリティが増します。
「ひゃっほう!」
本当は重心がどうたら~とかっこよく言えればいいんですが、私の知性は6なので難しいです。ピクシブの講座だとこちらがわかりやすいと思います。
鏡を見て自分で動いてみると、体重がかかっている部分を自分で確認できるのでおすすめです。
流れにそった物体の動き
人が向かっている方向に反して髪の毛は上に向かったり下に向かったりします。
毛先の動きも人の関節と同じように、一つの部分(この場合束ねている所)から発生し、動きます。
ここがそれっぽくなっているだけで、絵にグッと動きが出てきます。
アニメやドラマなどで動きが激しいコマを止めて、この方向に飛んだ髪の動き、服の動きなどを模写するのがおすすめ。上のはこちらで紹介したポーズ集の模写。
私は進撃の巨人のアニメを模写してました。一時停止しても動きがある絵ってすごい。
以下は動きのある絵が描けない!でも描きたいというときに役立つ手法です。
パースをつける
パースとは遠近感をつけた絵を指します。
遠近法には一点透視図、二点透視図などありますが、簡単にいうと近くのものは大きく、遠くのものは小さいというものです。
これを応用して描くと、上の絵のように体に動きがない絵でもカクカクせず、生き生きとした感じを出すことができます。
これのおすすめのやり方はスマホのインカメラでの自撮りです。
「遠近法は脳が拒否反応を起こす…」という人は、とにかく大きい部分を大きく描いて、小さい部分を小さく描くだけで大丈夫。
ペン入れでメリハリをつける
風景画では、遠くのものはぼやけ近くのものははっきりと描かれています。
それは普通の絵でも一緒で、遠くのものを薄く、手前にあるものを濃く描くようにすると絵にメリハリが出てきます。
動いている絵では力を入れている部分を濃くすることで躍動感が出てきます。
効果線を使う
「いっけぇええええ!!!(サッカーボール蹴る時のコナ●)」
これはもう「時間がないけどそれっぽい動きを出したい」時におすすめの方法です。
いかにして、どのようにして楽をするかを日本人はもっと考えるべきだと思います(極論)
上のはクリスタですが、集中線はフリーソフトでも入っている事が多いです。
アングルを変える
同じ殴られているポーズでも感じ方が違うと思います。
上の場合だと殴った人と目線の高さが同じくらいですが、下の絵だと、殴った人と殴られた人より上の位置にカメラがあります。
迫力を出したい時は思い切ってカメラの高さを変えてみるのがおすすめ。
描けるポーズを増やすために
ポーズ集やドラマなど、動きのあるポーズを部位ごとに分解して把握すると、資料を見なくても同じようなポーズが描けるようになってきます。
大まかにわけると胴体、腕、足などですが、上腕、胸、腹、股間、太もも、足などに分けた方がやりやすいと思います。
膝の向きも描いておくとわかりやすいです。
まとめ
動きのある絵は難しいですが、難しい分だけ数をこなせば画力が上達します。
アクション映画や格ゲーの模写もおすすめです。お絵描きを楽しんでください☆