難しいから何かとごまかして描きたい足…。でも書けたらかっこいい、足…。
今回は「こうしたら少しは楽に描けるんじゃないか」と思った事についてかいていこうと思います。
足の構造(表面と裏)
足の表面は大体こんな感じになっています。足先でのお約束事は、くるぶしは内側の方が高く、外側の方が低いという点です(ルーミス先生の「優しい人物画」より)
あしの裏側はこんな感じです。
親指の下にふくらみをもたせてあげたり、曲がったしわを引いてあげるとそれらしくなります。
足の骨について
中身を一から覚える必要はありませんが、どんな感じになっているのかを知るだけで足をイメージしやすくなります。
足の骨は、足根骨、中足骨、指骨で出来ています。足根骨のとがった部分がかかとの部分にあたります。
かかとが出っ張っているのはこの足根骨が原因です。
曲げた時のアーチについて
足の骨は横から見るとアーチ状に湾曲しています。これが中々の曲者で、足骨に体重をかけるとアーチは平たんになりますが、バレリーナがする「つま先立ち」をすると、アーチが強くなります。そのため、足の甲に膨らみ(カーブ)ができます。
ヒールを履いた女性
スニーカーの場合、体重が均等にかかるようにしてありますが、ハイヒールの場合はヒールの部分(かかと)が高くなっています。
ヒールを履いた女性を描く時にどうもうまくいかないという場合、この湾曲を意識して描くとそれらしくなるかもしれません。
男性の足の場合
女性の場合は湾曲を強く、男性の場合はごつごつさせた方がそれらしくなると思います。
足の甲に筋を描きこむとそれらしい感じに仕上がります。
手の甲と同じように、直線ではなく集中線のように描いてみてください。
コツ1靴下としてとらえる
絵を描き始めた時に足の指を一本一本描こうとしていやになったのを覚えています。
初心者の場合は足の指を無視して、足という形をとる事に集中するとじょじょに描けるようになっていきます。
五本指ではない普通の靴下をはいた状態で足を描く、靴下法が便利です。
これで足の形を覚えたら、次に足首の関節を〇、関節から下をサンドイッチのような△にたとえて描くと、足に対する苦手意識が徐々になくなっていきます。
関節に〇を描くと、関節から先の部分を動かす(足先)時に描きやすくなります。
裏からみるとアイロンのような…。
足の指について
「形のイメージを掴んだし、もう怖くないわ!」という人は、靴下の上から足の付け根をさわってみてください。
親指から小指までのつけ根の部分を感じとったら、それに合わせて先ほどの靴下にゆるやかなアーチを描きます。
その後、それを5本に分けます。
そのあと指っぽく整えれば足の出来上がりです。
コツ2視点に合わせて変形させる
イラストを描く時に「自分はどこからこの足を見ているのか」意識して、その視点に合わせて変形させましょう。
例えばこんな感じです。
足先はただでさえ複雑な形をしているので、360度じっくり観察する必要があります。
コツ3 あらかじめ床と接している部分をかく
足と床は仲良しですが、いつもべったりくっついてるとは限りません。床と足裏が接している部分(足の着地点)をイラストを描く前にかきこんでおくことで、あしの形がイメージしやすくなります。
足裏がべったりついている場合。
これを意識すると、床と接している部分、浮いている部分をはっきりさせることができます。また、浮いている部分に影をかきこみやすくなります。
これだけでグっとイメージしやすくなると思うのでぜひ試してみてください。
おすすめの足の描き方講座
パルミー 「パーツで分ける!足の描き方講座」
動画でわかりやすく解説してくれています。まだまだ素人の私には難しすぎましたが、足の描き方に慣れている人にはとても参考になると思います。静止画でも説明してくれています。
おすすめのpixiv講座。美しい足の描き方がイラストと共に丁寧に説明されています。色気のある足だけではなく脚についても描かれているのでぜひ!
ヒトカクサイト様の足先のかきかたです。写真や実物よりも絵をみて勉強したい!という人にはとてもおすすめです。
おすすめの練習方法
鏡を見る
立てられる鏡を足元に置いて、色々な角度から映してみてください。そのままの状態でかきうつすのが難しい場合は携帯で写真を撮るのがおすすめ。
ポーマニ
まとめ
- つま先立ちすると湾曲部分が強くなる
- 関節を〇、足の部分を△としてとらえる
- 慣れないうちは靴下を履いたままの足をかくようにする
- 「どこからこの足をみているのか」を意識する
- 着地点を意識する
足は特に苦手な部分なんですが、自分の勉強のためにも頑張って書いてみようと思い、まとめてみました。少しでもお役に立てたら幸いです。
参考書籍:「人体クロッキー」「ヒューマンボディ」「優しい人物画」