スランプ対策

絵の上達には3つの過程があった!上達しない原因と解決策

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「絵が描けない」「ピアノが弾けない」など、人間には得意不得意なものがあります。

しかし、どのようなものでも物事が上達するには共通した過程があります。

それがポールフィッツとマイケルポスナーが見つけた「新しい技術を取得する時、誰もが通る三つの段階」です。

上達までの三つの段階とは

心理学者のポールフィッツ氏とマイケルポスナー氏は課題をこなし、上達するまでには誰でも三段階のプロセスがあることを発見しました。

第一:認知段階…課題を分析し、もっと上達するための新しい戦略を発見する

第二:連合段階…大きなミスがへり、それほど集中しなくても全体的に効率よくできる。

第三:自律的段階…課題を十分にこなすことができ、自動操縦で走ってる状態

自転車にたとえると、

第一:自転車に乗れない原因を探す→補助輪をつける→もっと上達するために補助輪を外す

第二:補助輪を外しても転ばないようになり、効率よく乗りこなせるようになる

第三:意識しなくても乗りこなせる状態になる。

と、いうものです。

絵が上達しない理由

自律的段階では自分がコントロールしている意識がなくなるため、ほとんどの人はこれからさらに上達することがないとのこと。

なぜなら自動的に操縦できるようになると、意識的な論理思考に関与している部分の働きが低下するからです(プラトー状態)

頭が自動操縦に切り替えるため意識しなくてもできるようになり、それ以上、上達しなくなります。

自転車で通勤・通学しても自転車の操縦が上手くならないのと同じです。

誰でも自分が書いてる絵をみて「これが自分の絵」と安心したり、嬉しい気持ちになった事があると思います。

しかし、このいつものやり方、いつもの絵で練習を続けても、それ以上上達ができず伸び悩む事になります。

大人になって何も考えずに自転車に乗りこなしてる状態と同じだからです。

解決する方法

ポール氏とマイケル氏のこの説は「人間の能力には限界がある」という結果を表したものでした。

しかし、最近になって「自動操縦の段階でもやり方をかえれば人間は才能に関係なく、どんなものでも上達させることができる」と、唱える学者が沢山出てきました。

そのやり方は練習の量ではなく、質を大事にするという方法です。

絵でいうと、「500枚のコピー用紙にイラストを描き続ければ上手くなる」

から

「一枚の紙に、自分の精一杯の技術を詰め込んだ絵を完成させる」に変えよう、という事です。

もっと詳しく書くと

  • 自分の技術に集中する
  • 目的を持ち続ける
  • パフォーマンスについてすみやかにフィードバックを得る

という三つを実践し、自律的段階(自動操縦)を意識的に排除し、脳を認知段階にとどまるようにするというもの。

これは絵ではなくどの課題でも当てはまるものです。

例えば、プロのフィギュアスケート羽生譲選手は着地に失敗しやすいジャンプに練習時間を割くけど、経験の浅い選手はすでにマスターしたジャンプを飛びます。

絵に変換すると

絵がうまい人は自分が苦手な分野を練習するけど、絵が下手な人はバストアップの人物しか描かないよということです。

苦手な部分を選んで描き続ける

量はこなしてるのに上達しない人が上手くなるには、具体的にはどうしたらいいか…

簡単なのが、苦手な部分を一つだけ選ぶ事です。

その苦手な部分は、細かく指定した方がやりやすいです。

例えば、「手」では範囲が広いので「握った手」「指を二本立てた手」など、

「自分がかくのを避けてきたもの、でも書けたら役立つもの」を選んでください。

それを、見本(実物が良いです)を見ながら毎日描き続けます。

慣れてきたら色々な角度からかいたり、ペン入れしてみます。

ひたすら描いた握りこぶし。

自分が苦手な部分を積極的に描く事で、脳は自律的段階から認知段階の状態を保つことができます。

つまり苦手な所を克服し、もっともっと上手くなろう!としてくれるのです。

この方法はスランプにも効果的です。

自律的段階からこの方法を試すと、早ければ2、3日で再び上達が見られるようになります。

タイムに伸び悩むスポーツ選手でも、苦手な部分を集中的にやると、数日したら再びタイムが伸びるようになります。

もちろん、効果が出るまでの時間には個人差がありますが、やって損はないのでぜひ試してみてください。

まとめ

絵が上達しない人の特徴に「同じ角度の顔ばかりかいてる」というのがありますが「これは恐らくこういう事なんじゃないか?」と、自分なりに考えて解説してみました。

この「ある程度量をこなしたら上達はとまる。でも、練習の質を変えればまた上達する」のはスポーツ、勉強、車の運転、何にでも当てはまります。ぜひ試してみてください。