強弱がつけられるペンとして人気なGペン。
この記事ではイラスト初心者向けに
・Gペンを使い始める前にすること
・Gペンのインクのつけ方
・Gペンのコツ
・お手入れ方法
についてまとめています。
つけペンを初めて使う人にも写真つきでわかりやすく説明しているので、アナログイラストが好きな人はぜひ参考にしてください。
Gペンは使い始める前に軽い布で拭く
ペン先にはサビ防止のための油が塗ってあるので、使い始める前にはペン先を軽く布で拭いてください。
ペン先をライターで炙る方法が有名ですが、つけペンを製造している立川製作所いわく「硬度が悪くなる」とのことです。
サッと炙るには問題ないらしいけど、危ないので初心者の方にはおすすめしないよ
ペン先をペン軸にさしこむ
写真のようにペン軸にペン先をさしこみます。
奥までしっかり挿し込んで下さい。
ペン先には表と裏がありますが、写真のようにペン先がカーブになった方を上にして使ってください。
gペンのインクのつけ方
インクはペン軸からペン先までを10等分し、ペン先から3~4分目までをつけます。
その後、インクが入った瓶のフチで余分なインクを落とします。
インクはつけすぎても描きにくくなるので注意が必要だよ
入り抜きを意識して、紙を回しながら描く
Gペンを使う時は「入り」「抜き」を意識して描きましょう。
・入り…力を入れて線を徐々に太くする
・抜き…力を抜いて徐々に紙から放していく
この2つを交互に繰り返していくことで、強弱のあるイラストが描けるようになります。
また、gペンで線を引く時は線が引きやすい方向に原稿用紙を回して描きます。
例えば、右利きの人は右から下よりも、左から下の方が描きやすいです(左利きの場合は逆)
自分の体に向かって線を引くと描きやすいです。
また、線を引く時は手で引くのではなく、肩から腕・手を動かして引くようにしましょう。
リラックスした状態でペンを握ってね。描きにくい人は紙と顔の距離を少し離すと描きやすくなるよ
Gペンのコツ
下書きの時に線を太くする所を決めて描く
初心者の場合は、下書きの段階であらかじめ線を太くする部分を決めておくとペン入れする時に迷わないのでおすすめ。
下書きの時に、線を太くする所を2B等の濃い鉛筆で描いておくものいいです。
「どこを太くすればいいか分からない!」という時は
・カーブになった部分(輪郭・鼻先等)
・強調したい部分(瞳・影)
の2点を意識して描くのがおすすめ。
もちろん、これらは好みによってそれぞれ違うのでまずは好きな先生の絵をひたすら観察してみて下さい。
描く順番を意識する
gペンを使う時は変に力が入ってしまうので、失敗しても大丈夫な所から描くようにしてください。
漫画を描く時はインクで原稿が汚れる事があるので右利きの人は左上のコマから、左利きの人は右のコマから描くようにしましょう。
それでも原稿が汚れてしまう時は利き手の下にティッシュを引いて描いて下さい。
初心者の場合は後から描きこむ
強弱をつけるのが難しい時は、後から描きこむ方法がおすすめ。
1.Gペンで清書する
2.輪郭・瞳・眉毛・腕の部分を太く描きこんでいく。
3.髪を塗った後、濃くしたい部分を更に描きこんでいく。
まずはGペンでペン入れすることに慣れる事が大切。
プロの漫画家・イラストレーターの動画を見て描く
プロのペン入れ動画を見て、ペンの引き方・強弱のつけ方を学ぶのはとてもおすすめ。
銀魂の空知英秋先生のメイキング(ペン入れ開始1分22秒)
藤原緋時先生
Gペンのお手入れの仕方
1.ペン先についたインクを柔らかい布で拭き取ります(全部とれなくてもOK)
2.ペン軸からペン先を外します。容器に水を入れて、ペン先を水にくぐらせるようにして残ったインクをとります。
3.洗い終わった後は布でしっかり水をとります(水分が残ってるとサビの原因になるので注意)
4.ペン先が入っていたケースに入れて、湿気が少ない場所で保管してください。
ペン先が入っていたケースにはサビを防ぐサビどめの紙が入ってるよ
お手入れの仕方はTachikawa製作所の記事を参考にさせて頂きました。
イラスト初心者におすすめのgペン
初心者には描き味が少し柔らかいゼブラのGペンがおすすめです。
「Gペンが合ってるのかよくわからない」「他のペン先も安く試したい」という人には、gペン、丸ペン、サジペンの3種類が入ったデリーターお試しペンセットがおすすめ。
私が初めて買ったつけペン。ペン軸は少し短めだけど、3種類のペン先を安く試せるので初心者にはおすすめだよ
まとめ
・Gペンの使い始めは柔らかい布で拭こう
・線を引く時には肩から動かす事を意識
・原稿用紙を回しながら、自分の体にむかって線を引くようにして描く
・使った後は柔らかい布で拭いて、水でインクをうかした後しっかり水気をとってペン先ケースに戻す
・初心者には書き味が少し柔らかめなゼブラのGペンがおすすめ