イラスト初心者が学んでおくべきなのが模写・トレースの著作権です。
ここでは
・トレースと模写の違い
・著作権侵害になるケース
・模写OKなサイト
を紹介しています。
トレス素材を探している場合は【トレス素材】かっこいい男性・男女カップル・BLトレス素材まとめを参考にしてください。
トレースと模写の違い
トレースとはお手本の上に紙をひいてなぞることです。
・アナログの場合はお手本の上にトレーシングペーパー(薄い紙)をひいてなぞります。
関連:トレース台の代わりになるのはこの4つ!無料で使えるアプリも紹介
・デジタルの場合はお手本の上に新しいレイヤーを作成してなぞります。
模写とはお手本を見ながら、その作品に似せて描く事です。
習字をイメ―ジするとわかりやすいと思います。
トレスと模写はどんな作品に対してもやってOKです。
しかし、違法になる場合があります。それは著作権を侵害した時です。
著作権侵害とは
著作権とは作品を作った製作者に与えられた権利です。
例えば、あなたがAというキャラを作り、それが大ヒットしました。
書籍化・グッズされたおかげでお金が入ってくるようになりました。
しかし、BさんCさんがあなたのAを模写・トレスしてグッズを販売しました。
当然、あなたの利益は落ちます。
著作権は
・作品を盗作から守る
・自分が作ったものだと主張する権利
・その権利を通じて得られる利益の保護(例:書籍化・グッズ販売した時に製作者に入るお金)
などを守るためにあります。
著作権は製作者が持っている権利なので、イラストだけではなく
・画像
・写真
・音楽
・映画
・プログラム
など、あらゆるものにあります。
著作権侵害とは作者・製作会社が持ってる権利を侵害することです。
著作権侵害Q&A
トレスしたものをサイト・Twitterにアップしたらだめ?
トレース・模写した作品を「自分が描いた」としてピクシブやTwitterに公開すると著作権侵害になります。
「模写」「トレース」とタグづけしてアップすればいいの?
タグに「模写」「トレース」とつけても、著作権を持っている人物が訴えれば著作権侵害になります。
お金を払って買った漫画なら模写して公開してもいい?
たとえ自分がお金を出して買ったものでも、それを模写・トレスして公開すれば著作権侵害になります。
Twitterで世界中に公開されてるイラストならあげてもいいよね?
Twitter・ピクシブで誰でもみれる状態で上がっていても、それが著作権フリーという事にはなりません。
過去にはTwitterにあげたイラストがまとめサイトに転載され、作者が訴訟を起こして勝訴したケースもあります。
参考:「無料公開」でも無断転載により損害 “まとめサイト”側に賠償命令
イラストをトレースしたい場合はトレスOKな素材を使うようにしてください。
関連:【トレス素材】かっこいい男性・男女カップル・BLトレス素材まとめ
二次創作は何でOKなの?
オリジナルキャラを元に作られた二次創作も、本当は著作権侵害です。
ただ製作者が訴えずにいてくれるだけで、製作者に訴えられれば負けます。
過去にドラえも●の同人誌を描いた人が訴えられたこともあります。
昔の同人活動は裏でこそこそやるのがふつうでした。急速にネットが発達したせいで、法律がついていけてない状態です…
有名な名画をトレースしたものをグッズ化してもいい?
著作権にも期間があります。その期間は著作権保護期間と呼ばれます。
著作権保護期間は作者の死後・作品の公表後70年間です。
引用元:文化庁
これを過ぎれば著作権に関係なく自由に使う事ができます。
ただ、著作権は作者が亡くなった後も別の誰かに譲渡されることがあります。
模写が可能なサイト・アプリ
人物を描くのに見ながらじゃないとかけない!という人は模写OKなサイトを利用するのがおすすめです。
■CLIPSTUDIOPAINT
お絵かきソフト・クリップスタジオには3Dの人物を自由に作れる機能があります。
「肩を組む」「ベッドに寝そべる」など、作ったポーズは自由に模写・トレースできます。
初めて無料体験する人は全機能が使えるCLIP STUDIO PAINT EXがおすすめです。
■絵の練習支援サイトを使う
ポーズマニアックなど、イラストを描く人のためのサイトが沢山あります。サイトによっては模写だけではなくトレスOKな所もあります。
利用規約をしっかり読んで活用ください。サイトは絵の資料に使えるおすすめのサイト10選 アプリや資料の使い方もにまとめています。
■アプリを使う
パソコンを持ってない人でもスマホアプリでポーズの資料を探せます。
詳しくは【保存版】絵が上手くなるおすすめアプリ6選をご覧ください。
おさらい
まとめサイトは「引用」とされていますが、それでも作者が利用料を請求→実際に支払われるケースも増えてきています。
著作権はややこしいですが「これは法律違反じゃないかな」など、いったん考える事が大切だと思います。