クロッキーは初心者にはハードルが高いと思われがちですが、そんなことはありません。描くコツと続ける事で線から人へと変化していき、人体が描けるようになります。
ここでは私のクロッキー歴を紹介していきます。
実際にクロッキーを始めてみたい人はこちらを参考にしてみてください→初心者でも始めやすい記憶クロッキーとムーヴィングの描き方
始めたばかりの頃
「こ、これは古代エジプトでみつかった幻の壁画・・」と、純粋な人に見せたら信じてしまうのではないでしょうか。
これは小さなスケブを持って、駅を歩く人々をクロッキーしたものです。
人の流れ、動作、仕草、全てを線で表そうと無我夢中で描いていました。
今までアニメ(一時停止)や漫画の静止した絵をなぞっていたわけですが、生身の人間は全然違いました。
「人間ってこんなに足が曲がるのか」「男の人ってがに股で歩く人が多いな」
と、発見の連続でした。
クロッキーをしてみるといかに自分が三次元の物をしっかり見ていないかという事に気づきました。
一週間後 線から形に変化
クロッキーをしばらく続けたものです。
少しずつ文明が進化して壁画じゃなく人間になってきた感じが出てきましたね。
大体一週間位してから、人の形になってきました。
これは
- クロッキーに慣れたため、無駄な線が少しずつ無くなっていった
- 「足」「腕」などの意味を考えずに描けるようになった
これらが出来るようになり、自然と目の前にあるものを線で形にすることが出来るようになったんだと思います。
最初は「足はこうじゃない!目はこうじゃない!」と頭の中もめちゃくちゃでしたが、この頃になるとありのままをすっと描こうとするようになりました。
クロッキーの効果が絵に表れるように
こちらがクロッキーをする前のイラストです。
見てわかる通り物凄くカクカクしてます。
そして下がクロッキーを始めてから描いた絵です。
人間らしい柔らかい線が出るようになりました。
これが凄く嬉しかったです。脱・人物カクカク!
右脳で絵を描くのにも最適
街中でクロッキーをしていて思ったのは、クロッキーをしている間って時間の感覚が全くないんですよね。とにかく忙しい、でも、すごく楽しい。
これは左脳よりも右脳が働いてくれているおかげみたいです。言語を担当する左脳が手で描く速さに追いつけないため、自然と右脳に役割を譲ってくれるんです。
超有名な本で「脳の右側で描け」がありますが、右脳を優先させるということにピンと来ない人はクロッキーを始めて見ることをお勧めします。
スマホやパソコンでも簡単にクロッキーを始められます→【30秒】人物クロッキーの練習をするのにおすすめのサイト
まとめ
クロッキーを続ければ人体が脳にインプットされるので、見なくても人物が描けるようになっていきます。
クロッキーをしても上達を感じられない時は描き方を変える事で上手くいくかもしれません→絵の上達には3つの過程があった!上達しない原因と解決策