人を描く時に最も難しいのが手です。実物を見ても複雑すぎてどこから描けばいいのか分かりません。
しかし、3つのポイントをおさえれば初心者でも簡単に手を書けるようになります。
手を描く時の3つのポイント
1.手が複雑に見えるのは指の影響が大きいです。初心者の場合は自分の手を観ながら輪郭だけを描いてください。
ここでは
・中指が一番長い
・親指は独立している
の二つだけを意識して書きます。
2.ここから指を生やしていきます。
・中指の指先からつけ根
・中指のつけ根から手首の始まり
が大体同じくらいの長さと言うことを意識して、アーチを描いて下さい
3.それぞれの指を描きこんで完成です。
アニメでは指を描いていない手も珍しくありません。輪郭がそれらしければ、デッサンが狂っていても「手」として認識してくれます。
しかし「相手の頭をなでる」「女の子の顔を触る」など、手をどれくらいの大きさで描けばいいか分からない時があります。
そこで役立つのが相手の顔を利用して大きさを決める描き方です。
顔の大きさに合わせて手を描く方法
男性の手は顎から額の真ん中位、女性の手はもう少し小さめに書くとそれらしくなります。
これを利用すれば頭に対して手が極端に小さくなることを防ぐ事ができます。
手を横向きにすると大きさは半分くらいになります。
大きさには個人差がありますが、これを意識しておけば初心者でも手が描きやすくなります。
手は握る(グー)・広げる(パー)、繋ぐなど色々な動作をしますが、動く範囲というのは大体決まっています。
手の動く範囲
動く範囲を決めるには、まず手の方向を決めましょう。ポイントとなるのが手首です。
掌と指は手首から生えています。手首の向きが決まれば自然と掌が向く方向も決まります。
掌を生やしたら次は指を描きます。指にはいくつもの関節があり、指先から第一関節、第二関節…と、なります。関節もアーチ型に合わせて描くとそれらしくなります。
手の動き方は大きく分けると下の三つになります。
・上から下に折り曲げる
・親指側から右
・小指側から左
そして、それらが組み合わされた動きです(画像の右側)
実際に指を動かすと関節を意識できます。
写真で男女の指を観察したい時はクロッキーサイトで確認するのもおすすめです(関連記事:握る繋ぐ… 手のクロッキーにおすすめの4つのサイト)
「指の向きに違和感がある」「男女の違いがうまくでない」という時に役に立つのが爪です。
簡単な爪の描き方
1.爪の生え際を決めます
2.台形を描きます
3.爪先を指先と同じくカーブさせて、形を整えます。
つめをよく見ると、四角ではなく指先に向かって広がっているので普通の四角よりも台形で形をとるとかきやすいです。
つめは第一関節より上にあり、
・爪先(指先)から爪の生え際
・爪の生え際から第一関節
までを大体同じ長さにするとバランスよく描けると思います。
最初は爪を切った状態(短い状態)で描いておくと描きやすいです。
男女の爪の違い
男性のつめはごつく、女性はなだらかな卵をイメージすると描きやすいです。
おさらい
手を描くのが苦手な人でも輪郭・手首の向き・関節を意識すればそれらしく描くことができます。
手が苦手な人は手だけを、指が苦手な人は指だけを練習すれば上達が早くなります(関連記事:絵の上達には3つの過程があった!上達しない原因と解決策)